シナリオ
高校生探偵(仮)本日開店休業アイス日和
「あー、アイス食べたい」
「食えば」
放課後。
机に突っ伏したまま言うと、隣で鞄をまとめていた健太が面倒くさそうに返した。
「お金ない」
「知らん」
「買って」
「嫌だ」
「昨日ジュース奢った」
「あれ、お前が間違えて二本押しただけだろ」
「一本あげたじゃん」
「恩着せがましいな!」
仕方なく起き上がる。
財布を開ける。
十二円。
「……十二円で買えるアイス知らない?」
「昭和に行ってこい」
「じゃあ百円貸して」
「返す?」
「出世払いで」
「お前の出世を待ってたらアイス溶けるわ」
それでも健太は鞄から財布を出した。
やった。
二人で学校を出て、駅前のコンビニに寄る。
冷凍ケースの前で三分悩んで、一番大きなチョコアイスを選んだ。
「……百八十円」
「え」
「百円じゃないじゃん」
「足りない」
「戻せ」
「もう心はこれなの!」
結局、健太が全額払った。
店を出て、さっそく袋を開ける。
「一口くれよ」
「なんで?」
「俺が買ったんだぞ!」
「これは借金」
「貸した覚えはねえ。買ったんだよ!」
「じゃあ、はい」
アイスを差し出す。
健太が口を開ける。
その瞬間、あたしはアイスを引っ込めた。
「あーげない」
「お前!」
笑いながら逃げる。
「待てコラ!」
すぐに追いつかれて、腕を掴まれた。
「一口!」
「やだ!」
「よこせ!」
「ちょ、近いって!」
二人とも止まった。
近い。
思っていたより、ずっと。
健太が黙る。
あたしも黙る。
溶けたアイスが、ぽたりとアスファルトに落ちた。
「あ」
「あ」
二人同時にアイスを見る。
「お前のせい!」
「お前が逃げるからだろ!」
「追いかけるからでしょ!」
結局、残ったアイスは半分こした。
なんであんなに慌てたのかは。
たぶん、二人とも言わない。
放課後、「アイス食べたい」の一言から始まった、なんでもない高校生二人の寄り道。事件も推理も本日はお休み。いつも言い合ってばかりの二人に訪れた、ほんの少しだけ甘い放課後の掌編です。
- 制作方法
- AIと人間の複合制作
- 使用AIツール
- ChatGPT
- 年齢区分
- 全年齢
高校生 学園 ラブコメ コメディ 青春 放課後 アイス 日常
他クリエイターへの共創リクエスト
自称・高校生探偵の健太と、助手になった覚えはない美咲。事件のない日の二人や、くだらないことで始まる小さな騒動など、自由に描いてください。
他クリエイターへの禁止事項
特になし
ギフト
ギフトを贈るまだギフトは届いていません。
